●経営者責任・株主責任・保証人責任
– 取引金融機関に金融支援を求める際、経営者・株主・保証人は一定の責任を取る必要がある。
– 求められる内容は、金融支援の手法に応じて異なる。
●債権放棄を要請する場合
– 経営者は退任する(経営者責任)。
– 株主は減資や無償譲渡等により株主の権利を消滅させる(株主責任)。
– 保証人は保証責任を履行する(保証人責任)。
●経営者の退任について
– 窮境原因に対する経営者の関与度合、取引金融機関の意向、債務者企業の事業継続における経営者の関与の必要性等を考慮し、個別に検討。
– 取引金融機関との調整が必要。
●退任以外の経営者責任明確化の方法
– 役員報酬の削減
– 経営者貸付の債権放棄
– 私財提供
– 支配株主からの脱退
●株主の権利消滅について
– 支配株主と一般株主の経営への関与度合が異なるため、株主の属性に応じて取り扱いを別にすることがある。
●リスケジュール、暫定リスケを要請する場合
– 経営者の退任、株主権利の消滅、保証の履行までは求められないことが多い。
– 引き続き経営に携わる場合の経営者責任明確化の方法:
– 役員報酬の削減
– 経営者貸付の債権放棄
– DES(Debt Equity Swap)
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