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金融支援の一つであるリスケジュールを銀行に認めてもらうには?:事業再生シリーズNo.111

 銀行に対して金融支援の一環としてリスケジュール(借入返済の条件変更)を認めてもらうためには、以下の手順とポイントを押さえることが重要です。

1. 早期に相談する

返済に支障をきたす可能性がある場合、できるだけ早く銀行に相談することが重要です。問題が深刻化する前に、対話を始めることで、銀行も前向きに対応する可能性が高まります。

2. 具体的な資料を準備する

銀行にリスケジュールを依頼する際には、以下のような具体的な資料を用意しましょう。

事業計画書: これからの売上・利益の予測や、コスト削減策を含めた今後のビジネスプランを提示します。

キャッシュフロー計画書: 今後の資金繰りを明確に示すことで、現実的な返済スケジュールを銀行に理解してもらいます。

過去の決算書: 数年分の決算書や収支計画を提出し、企業の現状を正確に説明します。

返済計画案: 新たな返済計画を提示し、どのように返済を進めていくか具体的に示します。

3. 銀行との信頼関係を重視する

銀行との長期的な信頼関係は非常に重要です。誠実なコミュニケーションを心がけ、問題が発生した際にも隠さずに情報を共有しましょう。信頼関係があれば、銀行側も前向きに対応しやすくなります。

4. 支援の目的を明確に伝える

リスケジュールの目的は、一時的なキャッシュフローの改善にあることを明確に伝えましょう。単に返済を遅らせるのではなく、将来的な事業の成長や改善を目指していることを説明すると、銀行も協力的になりやすいです。

5. 代替案を用意する

もし銀行がリスケジュールに難色を示した場合、他の選択肢(例えば、追加担保の提供や他の金融機関との連携)も提示しておくと交渉が進みやすくなります。

6. 借入先との交渉力を持つ専門家の協力

金融の専門家(例えば、中小企業診断士や税理士など)と連携して銀行と交渉することも有効です。専門家のアドバイスや交渉力が加わることで、銀行がリスケジュールを受け入れる可能性が高まります。

7. 継続的な改善の意識を示す

リスケジュールが認められた場合でも、その後の経営改善努力を銀行に継続的に報告することが大切です。改善の進展状況を定期的に報告することで、銀行からの信頼を維持できます。

 リスケジュールを認めてもらうには、現状の問題を銀行に正確に伝え、実現可能な解決策を一緒に模索していく姿勢が求められます。

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