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【事例11:建設業H社の追加の資金調達や借り換え】 事業再生シリーズ:No.166

会社概要と問題点

 H社は地方で中規模の建設業を営んでいる企業です。近年、受注が減少し、売上が低迷したことで資金繰りが悪化していました。特に、銀行からの高金利での借入金返済が大きな負担となっていました。毎月の返済額が高く、事業の運転資金に回せる余裕がほとんどなくなってしまったため、事業の維持が困難な状況に直面していました。

現状

・借入金:6000万円(設備投資のための借入)

・金利:6%

・毎月の返済額:70万円

・売上の減少:前年比20%減少

 H社は、このままでは事業継続が難しいと判断し、銀行に追加の資金調達と借り換えを相談しました。

解決策:借り換えと追加資金調達

 H社は銀行と協議し、現在の借入金を低金利の融資に借り換え、新たに追加の資金調達も行いました。

・借り換えによる返済負担の軽減

 まず、現在の6%の高金利の借入金を、金利が3.5%の新しい融資に借り換えることに成功しました。これにより、毎月の返済額が70万円から55万円に減少し、15万円のキャッシュフロー改善が実現しました。

・追加の資金調達

 また、運転資金を確保するために、さらに1000万円の低金利融資を追加で調達しました。この資金は、新しいプロジェクトの初期費用や、従業員の給与支払い、材料費などに使われ、事業運営に必要な資金を確保できました。

結果

 借り換えと追加の資金調達を行ったことで、H社は毎月の返済負担を大幅に軽減し、資金繰りが改善されました。新たに受注したプロジェクトをスムーズに進めるための資金も確保でき、会社の事業基盤が安定しました。

・以前の返済額:70万円

・借り換え後の返済額:55万円

・年間負担軽減:180万円の削減

・追加融資:1000万円の調達

成功のポイント

・低金利への借り換え

 H社は、市場の金利が下がっている状況を利用し、高金利の借入を低金利の融資に借り換えました。この借り換えにより、毎月の返済額が大幅に減少し、余裕を持って事業を運営できるようになりました。

・追加資金の効果的な活用

 追加で調達した1000万円を効果的に運転資金に充当したことで、H社は従業員の給与支払いや新しいプロジェクトの着手に必要な資金を確保し、事業運営に必要な流動資金を確保しました。

・銀行との信頼関係の構築

 H社は、銀行との交渉において誠実な経営改善計画を提示し、信頼を得たことで、スムーズに資金調達を行うことができました。銀行もH社の将来性を評価し、追加融資に前向きな姿勢を示しました。

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