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【事例16:建設業「F社」の資金繰り改善とファクタリングの活用】 事業再生シリーズ:No.171

背景

「F社」は地域で住宅や商業施設の建設を手掛ける中小企業で、売上は安定しているものの、取引先からの支払いは完成後にまとめて受け取る契約が多く、支払いサイトが90日程度と長期にわたっていました。そのため、現金化までの間に仕入れ代金や人件費などの運転資金が不足しがちで、資金繰りが厳しい状態が続いていました。銀行融資を受けるには手続きに時間がかかるため、すぐに資金が必要な「F社」は他の資金調達方法を検討しました。

課題

 長い支払いサイトにより、売掛金が資金繰りを圧迫している。

銀行融資では手続きに時間がかかり、資金繰りの改善が間に合わない。

解決策: ファクタリングの活用

「F社」はファクタリングを活用して、取引先の売掛金を早期に現金化することを決断しました。売掛先は大手企業で信用力が高く、ファクタリング会社はその売掛金を問題なく引き受け、以下の条件で契約を締結しました。

・売掛金額: 1000万円

・ファクタリング手数料: 5%

・即座に受け取った金額: 売掛金の80%である800万円

・取引完了後に受け取った残りの金額: 売掛金の支払い完了後、残りの20%から手数料5%を差し引いた金額(195万円)

ファクタリングの結果

「F社」は、ファクタリングを活用して即座に800万円の資金を手に入れました。この資金を用いて、次の建設プロジェクトに必要な材料を購入し、従業員の給与を問題なく支払うことができました。90日後に取引先が売掛金を全額支払った際、ファクタリング手数料を差し引いた195万円も受け取り、資金繰りを大幅に改善しました。

その後の展開

「F社」は、この経験をもとに、今後も売掛金の支払いサイトが長い場合にはファクタリングを利用することを検討するようになりました。また、ファクタリングの利用を通じて、事業運営のキャッシュフロー管理に対する意識が高まり、短期的な資金需要に柔軟に対応できる体制を整えることができました。

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