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【事例35:リスケジュールによる事業再建に成功した具体的な事例:小売業B社】 事業再生シリーズ:No.190

背景
B社は複数の店舗を運営する地方の小売業者で、日用品や食料品の販売を行っていました。しかし、地域の競合店の出店や消費者の購買力の低下により、売上が低迷。さらに新型感染症の影響で来店者が減少し、キャッシュフローが急激に悪化しました。

問題
新規店舗の拡張のために借り入れた資金が大きな負担となり、毎月の返済が困難な状態に陥っていました。売上の回復見込みも不透明で、現行の返済スケジュールでは経営破綻が現実的な脅威となっていました。

リスケジュール交渉
B社は複数の金融機関と交渉し、次のような施策を打ちました。

1.短期的な財務改善策の提示:
B社はコスト削減のために、不採算店舗の閉鎖や、在庫管理の効率化を実施する計画を銀行に提示しました。これにより、早期にキャッシュフローを改善する見込みが立ちました。

2.返済期間の延長:
B社は銀行に対して、返済期間を5年から10年に延長することを提案しました。これにより、毎月の返済額を約50%減額し、キャッシュフローの負担を軽減しました。

3.財務報告の継続:
銀行と定期的に財務状況を報告し、B社が着実に再建計画に沿って進んでいることを示すため、定期的なモニタリング体制を構築しました。

結果
銀行は、B社の短期的な改善計画を評価し、リスケジュールに同意。返済期間の延長により、毎月のキャッシュアウトが減少し、事業再建の時間を確保することができました。最終的に、B社は売上回復とコスト削減の成功により、安定した経営を取り戻し、計画通りに返済を再開しました。

成功要因
・実現可能な対策の提示: B社は現実的な改善策を提示し、銀行に具体的な財務改善の見込みを示しました。
・継続的なコミュニケーション: 銀行と定期的に情報を共有することで、信頼関係を維持し、リスケジュール後も計画に沿った経営を行っていることを示しました。

 

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